
ハイパースピード5の履き心地は?サイズ感は?
ハイパースピード5は、中距離寄りのジョグとスピード練習の両方で使えるコスパに優れた万能シューズです。
ただし、スピード用として選ぶなら接地感と反発が物足りないので、選び方には注意が必要です。



アシックス好きの私は、ハイパースピード5をトレーニング用、ジョグ走ではノヴァブラストを使っています。サブ4ランナーの私が、ハイパースピード5の使い方と走行レビューを紹介します。
- サイズ感は通常サイズでOK。ワイドモデルも同じサイズで選べる
- 履き心地はかかと周りのホールド感が物足りない
- 超軽量なので足の回転は思うように速く動かせる





ランニング歴12年のハシルです。
ランニング好き過ぎて暇さえあれば走っている子育て真っ只中のサブ4ランナーです!ランニングアイテムに沼ってスポーツ店に遊びにいくのも趣味なので、店員よりも詳しいちょっと厄介者!
【記録】
フルマラソン記録 4時間27分
1,500m 4分48秒
【トレーニング】
- 出勤ラン週3回 7㎞(5分20~30ペース)
- インターバル週1回 (800m×10本3分30秒ペース)
- 月間走行150㎞(平均)
- 週末ペース走15㎞~20㎞
記録にこだわらないランニングの楽しさをブログを通してお伝えしています。
実走レビュー



私のレベルは平均ペースは、キロ5分半から6分のロング走が中心です。
今回は、インターバルと中距離のペース走に使おうと思い、普段のジョグ走で使っているノヴァブラストとはまったく違う機能性のハイパースピード5を購入しました。
特別に尖ったところはなく、ランニングシューズ界のミニマリスト的な存在かもしれません。それなのに、ランナーの走りをそっと見守ってくれる1足です。
走ってみた感覚は評判どおりシンプル。普段のジョグ走をのんびりとノヴァブラストで走っている私が最初に抱いた感想は、とにかく軽くて足の動かし方に戸惑ったことでした。
次に印象が強かったのは、不安になるかかと周りのホールド感です。
気になる点
かかと周りが不安になる





正直、これは失敗したと思いました。
普段はしっかりしたフィット感のあるシューズで安心して走っているので、このふにゃふにゃしたかかと周りは決して安心感があるとは言えません。


ただ、7,500円前後という価格を考えれば納得できる部分でもあります。かかとのホールドを重視する方は、試し履きしてから決めるほうが安心です。
納得できるところ
反発は感じにくいけれど


普段ジョグ走で厚底クッションシューズを使っているからなのか、ハイパースピード5は割と弾力のあるクッションを感じ取れました。ですが反発があるかと聞かれると、ここは全く感じません。
前に進む力を靴が足してくれないので、自分で地面を押すしかありません。



私はこれくらいがちょうどいいと思っています。
私はマジックスピード4で、脚ができていないのにカーボンの反発に頼って肉離れをしました。反発が強いシューズは、受け止められる脚があって初めて武器になります。
脚をつくる段階でいきなり強い反発の靴を履くと、靴に動かされた分だけ脚に跳ね返ってきます。反発のない靴で地面を押す練習を重ねたほうが、遠回りに見えて早いと感じています。
ただし、しっかりと地面を感じたいのなら、ライトレーサーやターサーRPのほうが向いています。
クッションは期待していない
ジョグ走がノヴァブラストなので、柔らかさではなくやや硬めの薄底を狙って選びました。目的どおりのシューズです。
使われている素材はフライトフォーム。現行の上位モデルではあまり見かけなくなった素材です。
当然の扱いやすさ
カーボンの跳ねる機能も、強いロッカー機能も備えていません。自分の素足で走っているのに近い感覚です。
このシューズを検討している方は、足を鍛える目的か、単純に激安のコスパシューズを探しているかのどちらかだと思います。どちらの目的でも十分に役割を果たしてくれます。
- インターバル(400m×10本)
- 中距離のペース走(キロ4分ペース)
- ロング走の翌日のスピード練習
グリップ力は期待以上


上位モデルのマジックスピードと似た作りですが、イボイボの数に違いがあります。マジックスピードのグリップはしっかり効いていて、濡れた路面でも滑りませんでした。耐久性も高く長持ちします。
ハイパースピード5も、しっかりとした耐久性を見せてくれそうです。
ですが、
塗れた路面は注意が必要です。
私はマジックスピードも履いていますが、こちらのグリップ力は抜群なので、濡れた路面でも滑る経験はありませんでした。
これくらいの凹凸の数があれば安心なのかもしれません。


転がる感覚を身につける


前へ転がしてくれる仕組みがないので、履き始めは違和感が強く、思うように前へ進んでいる感じがしませんでした。



性能の高いシューズが、いかにロッカー機能に頼って走らせてくれていたのかを体感しました。
普段のジョグ走で使っているシューズが、どれだけ助けてくれていたか。何もない靴を履いて初めて分かります。
もうひとつ気づいたことがあります。ハイパースピード5は意外とよく屈曲するので、思わず地面を蹴り出しそうになります。
蹴ろうとしても蹴り切れない。この感覚が繰り返されるうちに、地面を蹴るのではなく、足を素早く入れ替える動きに寄っていきます。マイナスどころか、練習効果として期待できる部分です。
お互いにちょうどいいところで支え合っているのが、このシューズの特徴かもしれません。
スペック紹介HyperSPEED5


| 項目 | ハイパースピード5 |
|---|---|
| 価格 | 11,000円(実売7,500円前後) |
| 重量 | 約213g |
| ドロップ | 5mm |
| ミッドソール | フライトフォーム |
| インソール | OrthoLite |
| ワイズ | レギュラー/ワイド |
ワイドのサイズ感



私はワイドモデルを履いていますが、サイズは通常どおりで選びました。
レギュラーは中足部あたりがややタイトな作りですが、ワイドは全体にゆとりがあります。普段ワイドを履いている方でも、余裕を持って履けます。
| レギュラー | ワイド | |
|---|---|---|
| 中足部の幅 | ややタイト | ゆとりがある |
| 前足部 | 通常どおり | ボックスに空間あり |
213gの軽量
使っている素材が少ないぶん、超軽量に作られているのが手に取っただけで分かります。
ジョグ走でクッションシューズを使っている私は、足の回転が速くなり、インターバルやペース走で十分にスピードを上げられました。
重たい足も軽く感じて爽快に走れます!
アッパー素材


編み込みがしっかりしていて、耐久性の強さを感じます。汗をかく季節でも蒸れにくく、洗ったあとの型崩れも気になりません。
フィット感は靴ひもで調整する前提の作りです。ぎゅっと締めれば足に寄ってくるので、締め方次第でしっかり固定できます。
ふわっとした柔らかさはありません。クッションシューズのように包み込まれる感覚も、上位モデルのようにシュッと引き締まる感覚もないのが正直なところです。



至って普通。でも、そのぶん扱いやすいアッパーです。
ここに期待して買う靴ではありません。洗って、乾かして、また履く。気を遣わず使い倒せることのほうが、この価格帯では価値があると思っています。


サブ4を目指す私の使い方
このシューズのレビューは、部活生や実業団レベルの目線で書かれたものが多くあります。私はサブ4を目指す側なので、同じシューズでも使い方と感じ方が変わります。
| 練習 | 履くシューズ |
|---|---|
| ジョグ(キロ5分半〜6分) | ノヴァブラスト |
| インターバル・ペース走 | ハイパースピード5 |
| レース・ポイント練習 | マジックスピード5 |
ジョグ走がクッションシューズなので、ハイパースピード5に履き替えた瞬間に足が軽くなります。この落差こそが、この靴を買う意味だと思っています。



脚が重い日でも、靴が軽いぶん回転が戻ります。疲れた脚を無理やり動かす道具として優秀です。
マジックスピードとの違い


| ハイパースピード5 | マジックスピード5 | |
|---|---|---|
| 価格 | 約7,500円 | 約10,000円 |
| プレート | なし | カーボン |
| 役割 | 脚を鍛える | 記録を狙う |
私はマジックスピード4で、カーボンの反発に脚が負けてハムストリングを肉離れしました。原因は反発の強さではなく、扱える脚ができていなかったことです。
自分の脚で地面を押す以外にやりようがありません。カーボンを扱える脚をつくるための1足と考えると、2,500円の差は安いと思います。


雨とグリップと耐久性
雨の日には使っていません。アスファルトのジョグが中心ですが、滑る感覚はありません。
マジックスピードのグリップと比べると、比較にならないほど弱いのは確かです。それでも耐久性はしっかりしていると感じます。



ハイパースピード5は価格なりに機能が落ちるのは当然で、そのぶん気を遣わずに済む。持っていると助かる1足です。
こんな人に向いています
クッションも反発もロッカーもないので、これ1足で練習のすべてをまかなうのは難しいところです。
ジョグ用をすでに持っている方が、スピード練習用に足すと一番効きます。普段のシューズとの落差が、そのまま練習の刺激になります。
- ジョグ走でクッションシューズを使っていて、スピード練習用の1足がほしい方
- カーボンに行く前に脚をつくりたい方
- 天気を気にせず履ける気楽な1足がほしい方
- サブ4〜5を目指していて、1万円以内に抑えたい方
- かかとのホールド感を重視する方
- 反発で前に進みたい方
- 20km以上のロング走に使いたい方
安く購入する方法
私が購入したのは発売からちょうど1年ほど経った頃でした。定価11,000円のところ、7,000円台で手に入っています。
| 価格 | |
|---|---|
| 定価 | 11,000円 |
| 私が買ったとき | 7,000円台 |
| 差額 | 約4,000円 |



急いでいないなら、時期を選ぶだけで4,000円浮きます。
ハイパースピードは値下がり幅が大きいシリーズです。次の世代が出ると一気に下がり、在庫が減るにつれて値段は戻っていきます。
レースが近いなど急ぐ理由がないのなら、セールの時期を待つ価値があります。7,000円台で買えるなら、ジョグ用と履き分ける2足目として十分に元が取れます。


【まとめ】「素足に近い1足」デメリットはむしろメリット
このシューズに欠けているものを並べると、欠点ばかりに見えます。ですが何のために買うのかを決めてから見ると、評価が反転します。
| 足りないもの | だから得られるもの |
|---|---|
| 反発がない | 自分で地面を押す力がつく |
| ロッカーがない | 蹴る動きから足を入れ替える動きへ変わる |
| かかとのホールドが弱い | 軽さと引き換え。足の回転が速くなる |
| グリップは上位モデルに劣る | 気を遣わず履ける。天気を選ばない |
助けてくれる機能がないぶん、走るのは自分の脚だけになります。カーボンで怪我をした私には、この状態がちょうどよく感じました。
- サイズは通常サイズでOK。ワイドも同じサイズで選べる
- かかと周りのホールド感は期待できない。ここは価格なり
- 213gの軽さで足の回転が自然と速くなる
- 反発はないから脚が鍛えられる
- グリップは上位モデルに劣るが、雨でなければ困らない



尖ったところのない、ランニングシューズ界のミニマリスト。それでも、走りをそっと支えてくれる存在です。カーボンに頼る前に、この1足で脚をつくる時間があってもいいと思います。


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